- 猫がキャットタワーに登らない理由とその対策方法
- キャットタワーの選び方と猫が喜ぶ工夫
- キャットタワーを使わない場合におすすめの代替品や工夫
キャットタワーは、室内外している猫の運動不足解消やストレス発散に最適なアイテムですが、使ってくれない猫ちゃんもいます。なぜ猫がキャットタワーに登らないのか、その理由や対策を知ることで、タワーの利用を促すことができます。
本記事では、猫がキャットタワーを使わない理由と、飼い主としてできる工夫や代替アイデアを紹介します。
猫がキャットタワーに登らない理由
キャットタワーの高さや構造が合わない
猫の年齢や運動能力、性格によって、キャットタワーの高さや構造が使われない原因になる可能性があります。
たとえば、若い元気な猫なら高さがあったり、穴や隠れる場所が複数あるような、複雑な構造のキャットタワーに興味を持って挑戦するかもしれませんが、シニア猫や運動能力が低下している猫には利用するのが難しいことがあります。
また、キャットタワーの材質や構造が不安定である場合、猫は恐怖を感じ、使用しない場合もあります。
具体的には、以下のような理由が考えられます。
●高すぎるタワー
高いタワーに登ることをためらう猫は、高所恐怖症や足腰に不安があるかもしれません。特に、シニア猫や体の弱い猫は、登ることに抵抗を感じることがあります。
●タワーがぐらつく
キャットタワーがグラグラして安定していないと、猫はその不安定さを感じ取って、使わなくなることがあります。タワーの構造はしっかりとしたものを選び、ぐらつきがないか確認してみましょう。
●タワーの素材が気に入らない
猫は触り心地や爪の感触に敏感です。爪とぎ部分の素材や、ステップの硬さが猫に合わない場合も登らなくなる原因になりやすいです。
設置場所が適切でない
キャットタワーの設置場所が猫の生活動線や興味を持ちやすい場所から外れていると、猫はその存在を意識しないか、利用しないことが多いです。
猫は好奇心旺盛な動物なので、家の中で特定の場所や景色を好み、そこに移動する習性があります。その習性をりようして、猫が好むような場所にキャットタワーを置けば、利用される可能性が高まるでしょう。
●窓際に設置する
窓の外を見たり、日光浴をしたりすることをよくする猫には、窓際にキャットタワーを置くことで、外の景色を楽しむことができます。また、日向ぼっこを好む猫には、日が当たる場所が理想的です。
●家族の集まる場所に置く
性格によって飼い主と一緒に過ごすことがなにより大好きな猫もいます。そういう性格をしている場合は、家族がよく集まるリビングなどにキャットタワーを設置することで、猫が自然とタワーに寄り付きやすくなります。
●静かな場所を避ける
人があまり通らない静かな部屋や、猫自身が滅多に行かない場所にキャットタワーを置くと、猫にとって「遊び場」として認識されないこともあります。
猫の性格やストレス
猫は個体差が大きく、その性格によってキャットタワーを好むかどうかが変わってきます。
また、猫がストレスを感じているときには、新しい物に興味が向かないことが多いです。特に、環境が急に変わったり、他の動物や人間との関係でストレスを抱えていると、キャットタワーを利用するどころではなくなることもあります。
●内向的な性格の猫
外向的で好奇心が旺盛な猫はキャットタワーにすぐに興味を示すことが多いですが、内向的な猫や警戒心が強い猫は、新しい物に対してかなり慎重になります。こうした猫には、時間をかけて慣れさせる必要があります。
●ストレスフルな環境
騒音や他のペットとのトラブル、新しい生活環境など、ストレスの要因がある場合、猫は新しい物に対して消極的になります。まずはストレスの原因を取り除くことが優先です。
キャットタワーに登らせるための工夫
猫がキャットタワーを使うようになるための工夫をいくつか紹介します。これらの対策は、猫の性格や好みに合わせて試してみてください。
キャットタワーを猫の好きな場所に移動する
猫の好む場所にキャットタワーを設置することはとても解決策としては効果的です。
例えば窓際に置けば、猫が外の景色を楽しみながらタワーで過ごす時間を増やすことができます。また、飼い主と一緒に過ごせるリビングなどに置くと、猫もタワーを使う頻度が上がるでしょう。
おやつやおもちゃで誘導する
猫がキャットタワーに興味を示すよう、おやつやおもちゃを使って誘導することも有効です。
ステップごとにおやつを置いたり、猫が好きなおもちゃをタワーに吊るして、登る楽しさを教えてあげましょう。これにより、自然とキャットタワーｗ「遊び場」として認識してくれるようになります。
フェロモンスプレーを使う
キャットタワーを極端に嫌う猫には、フェロモンスプレー（フェリウェイなど）の利用も効果があるかもしれません。
フェロモンスプレーは猫のリラックスを促すアイテムとして広く知られおり、キャットタワーに少量スプレーしておくことで、猫が安心してタワーに近づきやすくなることがあります。
高さを調整する
もしキャットタワーが猫にとって高すぎると感じる場合、タワーの高さを調整することも検討しましょう。低めのタワーや、段差の少ない、少しづつ登れるステップのあるデザインのタワーを選ぶことで、登る負担が軽減されます。
また、シニア猫や運動能力が落ちた猫には、負担の少ない階段式のタワーや、床に設置するタイプの爪とぎスペースなどもおすすめです。
キャットタワーの選び方
猫のサイズに合ったものを選ぶ
キャットタワーを選ぶ際、猫のサイズや体型に合ったものを選ぶことは重要です。
大型の猫の場合は広いステップやしっかりした土台のあるキャットタワーが必要です。
一方、子猫や小柄な猫にはコンパクトなタワーが向いています。選ぶ際は、猫が快適に登ったり遊んだりできるスペースが十分にあるかを確認しておきましょう。
安定性と素材
キャットタワーの安定性は、猫が安全に遊ぶために非常に重要です。しっかりとした土台があり、ぐらつかない構造のものを選ぶことが大切です。
また、素材も猫の好みに合ったものを選ぶと良いです。麻や布などの爪とぎ部分は猫が好む素材であるため、選択のポイントになります。
お勧めのキャットタワーを下記記事で紹介しているので、ご参考ください。
キャットタワーを使わない猫への代替案
ウォールシェルフや家具の活用
キャットタワーを使わない猫に対して、ウォールシェルフや本棚などを活用するのも一つの手です。
猫が高い場所に興味を示す場合は、家具を工夫してキャットタワー代わりにすることもできます。棚に布やクッションを敷いて、猫が快適に休めるスペースを作ってあげると、利用してくれる可能性も高まります。
窓辺にベッドを置く
猫が外の景色を見ることを楽しむ場合、窓際にベッドや棚を設置することで、自然とその場所に足を運ぶようになりやすいです。キャットタワーを使わない猫でも、外の風景や鳥の観察を楽しむことができ、ストレスの軽減にもつながる良い手段になります。
一緒に遊べるおもちゃを使って遊ぶ
キャットタワーを使いたがらない猫が運動不足になるのを防ぐために、飼い主が一緒に遊ぶということはとても大切です。
一緒になって遊べるおもちゃやレーザーポインターを使って、猫を運動させることで、キャットタワーを使わなくても運動不足を解消できる環境づくりをして下さい。
まとめ
猫がキャットタワーに登らない原因は、環境やタワー自体にあることが多いです。適切な場所への設置や、高さ・素材に配慮したタワーを選ぶことで、猫が使いやすくなります。また、キャットタワーを使わない場合でも、家具や窓際ベッドなど、猫の興味を引くアイテムを活用することで、運動不足やストレスを解消することができます。
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