- 猫が水をよく飲むことが正常なのか、異常なのかを判断する方法
- 猫が水を飲む量が増える原因と健康への影響
- 猫の水分摂取量を管理し、健康を保つための方法
猫が水をよく飲む姿を見た飼い主として、ふと「これは元気の証なのか、それとも何か異常なのか?」と疑問に思うことはありませんか?
猫はもともとあまり水を飲まない動物とされていますが、水をよく飲むことが時に健康のサインである一方で、病気の初期症状である可能性もあります。
今回は、猫が水をたくさん飲む理由やその背景にある原因について探り、健康維持のために知っておくべきポイントを詳しく解説していきます。猫の飼い主として、愛猫の健康を守るためにしっかりと理解しておきましょう。
猫が水をよく飲むのはなぜ?

猫が水をよく飲む理由は様々ですが、主に以下のような要因が考えられます。
運動量が多い猫
元気いっぱいに遊んでいる猫は、体をたくさん動かすために水分補給が必要となります。
よく走り回ったり、キャットタワーに登ったりする猫は喉が渇きやすく、水を飲む量が自然と増えます。運動量に応じた水分量の増加は特に問題ではなく、むしろ猫が健康で活発である証拠ともいえます。

体が小さいのにジジ(短毛黒猫)の方が水をたくさん飲むから少し心配だったけど、遊ぶの大好きだし、よく部屋中走り回るから水を飲む量が多くなってただけなんだなぁ
食事内容による影響
ドライフードを主食にしている猫は、水を飲む量が増える傾向があります。
ドライフードには水分がほとんど含まれていないので、食事からの水分摂取が期待できず、猫は自然と水を飲む量が増えます。ウェットフードを食べる猫は食事からの水分摂取量が多いため、水を飲む回数がドライフードを食べている猫に比べると少なくなります。
季節の変化
季節の変化や環境温度も、猫が水を飲む量に影響を与える要因です。
特に夏場の暑い時期や、冬に暖房が効いている部屋では、体温を調整するために猫はより多くの水を飲むようになります。これも健康的な反応の一部であり、心配する必要はありません。
ただし、季節性の一時的な変化を超えて水分摂取量が大幅に増え続ける場合は、何か別の要因があるかもしれません。
猫が水を飲みすぎる場合の病気のサイン

元気に見える猫でも、水を異常に多く飲む場合は、潜在的な病気の兆候である可能性があります。
糖尿病
猫の糖尿病は、特に中高年の猫で発症しやすい病気です。
糖尿病にかかると、血糖値が上がり、体内で糖を適切に処理できなくなります。その結果、猫は頻繁に尿をし、体内の水分が失われていくため、それを補うために大量の水を飲むようになります。
糖尿病の初期症状として、急激な体重減少、食欲の変化、頻繁な排尿が見られることが多いです。このような症状が見られた場合は、早急に獣医師に相談しましょう。
慢性腎臓病
猫の慢性腎臓病は、腎臓が正常に機能しなくなるために発症する病気で、高齢の猫に特に多く見られます。
腎臓の機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積され、猫は水をたくさん飲むようになります。慢性腎臓病の初期症状は分かりにくいことが多いらしいのですが、水を異常に多く飲み、尿の回数が増えたり、元気がなくなることが特徴的です。
早期発見と治療が重要な病気であるため、普段の水分摂取量を把握しておくことが重要です。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺が過剰にホルモンを分泌することで代謝が異常に活発になる病気です。
甲状腺機能亢進症の初期症状として水を大量に飲むほか、食欲が増えるにもかかわらず体重が減少する、落ち着かない、活動的すぎるといった症状が見られやすいと言われています。
こちらも早めの診察と治療が必要です。
猫の水分摂取量を管理する方法

猫の健康を守るために、水分摂取量を適切に管理することが大切です。
以下の方法を活用して、猫が健康的な量の水を摂取しているかを確認し、必要に応じて調整しましょう。
適切な水分摂取量を知る
猫の健康な水分摂取量は、通常、体重1kgあたり約50ml程度と言われています。例えば、4kgの猫ならば1日に200ml程度の水分摂取が適正とされています。
これはあくまで目安なので、猫の活動量や食事内容によっても異なってきます。定期的に猫の水分摂取量をチェックし、急激な変化があった場合には注意してあげてください。
水飲み場を複数用意する
猫は性格によっては特定の場所でしか水を飲まないことがあります。
そのため、家の中に複数の水飲み場を設置することで、猫がより多くの水を飲むように促すことができます。また猫は新鮮な水を好むため、清潔で新鮮な水を用意するということも大切です。
ウェットフードの導入
ドライフードをメインに与えている場合、ウェットフードを食事に取り入れることで、猫が自然に水分を摂取できるようになります。
ウェットフードには一般的に75%程度の水分が含まれていると言われているので、猫の水分補給に役立ちます。食が細い猫や高齢の猫には特に有効な手段となります。
自動給水器の活用
自動給水器を使うことで、常に水を循環させて新鮮な状態を保てるので、猫が興味を持って水を飲むようになります。
その中でもフィルター付きのモデルは水を常に浄化してくれているので、猫に安心して水を与えられる環境を作ることができます。
下記記事内で自動給水器のお勧め商品を紹介しております。
何か異常を感じたら獣医師に相談を

猫が突然水を大量に飲み始めたり、他の異常な症状が見られる場合は、速やかに獣医師に相談することが大切です。早期に対応することで、病気の進行を防ぐことができるかもしれません。
飼い主として、愛猫の健康を守るために普段の行動をしっかり観察し、異常を感じた際にはすぐに対応することが求められます。
まとめ
猫が水をよく飲むことは、健康の証かもしれませんが、病気のサインでもある可能性があります。
運動量や食事、季節的な影響を考慮しつつ、愛猫の水分摂取量を適切に管理することが重要です。定期的な健康チェックと、異常が見られたときには早めに獣医師に相談することで、猫が健やかに過ごせる環境を整えましょう。
また、自動給水器やウェットフードの活用で、水分摂取を自然にサポートすることも効果的となるので、是非お試しください。
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